大人な関係
男性にあまり興味がなかった私が
「何でも話せる男友達がほしい!」
と急に思い立ったのは2~3年前…。
ちょうどコーチングを本格的に学ぶ直前だっただろうか。
それまでの異性関係を振り返ると、
学生時代から社会人、
近所の相関関係に至るまで「女性」に
囲まれていた私にとって、「男友達」という新しいジャンルの人間関係に憧れを持っていた。
「男性」という別の観点を味わいたいという飽くなき好奇心が、
私の心をくすぐり、「男友達」の存在が、私の人生に彩りを加え、
新たなステージに自分を押し上げる最初の一歩のように思っていた。
「男友達」が欲しいと切望したのは今回が初めてではない。
10代、20代にもおぼろげに感じていたが、
当時の私には積極的な行動に至るまでの「疼き」はなかった。
それは若い女性が年齢不相応の高級ブランドに身を包まれるのと一緒で、
当時、過不足ない人間関係を楽しんでた私にとって
「男友達」は淑女の為の高級品のように思えていた。
そこまでブランド視するのは訳がある。
男性ならば誰でも友達になりたい訳ではない。
「恋愛関係には至らずも色気のある知的な男性」限定だからである。
安心させつつドキドキ感を与える、そのギリギリ路線は経験豊富でないと醸し出せない。
毒を抜いた蛇のごとく、大人の器量と雰囲気を持ち合せた男性こそ
私の切望する「大人な男」である。
女性と友人関係を楽しめる男性は話題が尽きないし、
「女性」として扱いつつ、
押し迫るセクシュアリティーをきちんと抑えることも知っている。
居心地いい空間作りも自然にできてしまう器用さは、
危うく惚れてしまう可能性もある。
そんな「大人な男」と「いい距離感」
で友人関係が保てるのは「大人な女」なのだろうなぁ。
今の私は男女問わず「大人な」人達と出会いたいと
常に思っている。
良い意味で刺激を共有しつつ、
美しく年を楽しく重ねていくことも目標の一つとして掲げ始めた。
世の男性と女性が「知的」に
交友関係を楽しんでくれるのを草葉の陰から眺めている(まだ生き
てますが)
そんなオバァな余生もいいかもしれない(笑)